ましゅー

竜とそばかすの姫のましゅーのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.5
今週は稼働日3日間しかなかったにも関わらずかなり疲れましたね〜。毎日帰宅が23時近くとか超えてたりしたんで、寝落ちる寝落ちる😅
しかも昨日は祝日初日というのに…せっかく目覚ましも止めてたのに、いつものように朝7時前には一度目覚めてしまったので二度寝をする始末。
いかんいかん。
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という訳で、ダラダラしてる内に昨日は三度寝🤣までしてしまったので、夕方から近場で次点の本作をチョイス。「バケモノの子」「未来のミライ」は飛ばしてしまったので、超久々の #細田守 作品、初めての劇場鑑賞です。
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(以下 公式サイトより抜粋)
50億人がすれ違う美しくも残酷な仮想世界。
ベルの歌声は世界を変える――
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自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。

曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。

数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
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やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探し(アンベイル)。
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<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。

現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。
(以上 引用終わり)
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ちょっと真面目に。
作劇において、行動原理って必要だと思うんですよね。特に子どもから大人まで楽しもうとしてるであろう、こうしたアニメーションにおいては。
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何故登場人物がそういう行動を取るのか?
何が彼女を(彼を)そうさせるのか?
どういう背景から、どういう心情が、彼女を(彼を)突き動かすのか?
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その帰結としての、言動、一挙手一投足。
それが感情移入を生み痛快さ・カタルシスを得られるのか、あるいは全く理解できずに不穏さ・不条理さを搔き立て逆ベクトルの面白さを醸し出すのか。
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主人公とその友人たちの、高校生らしい心の機微や淡い恋心、そして特に主人公の母親を失ったことによる色々な機能不全の描写、等々はさすが細田守、とても繊細に、時にコミカルに描くその手腕は流石と思います。
(すずと幼馴染のしのぶの関係性はくすぐったさもありつつ『これだよ、これ!』と膝を打つような絶妙な距離感と安心感がありますし、とりわけマドンナ的存在のルカと浮き気味のカミシンの意外な成り行きは、もうこんなオッサンからしてもニヤニヤが止まらない嬉しいサプライズですし(精神年齢は高校生以下だったりしますんで😂))
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ただ…タイトルにもなっている肝心の、竜とベルの関係性。特にベル(=すず)が何故竜に興味を持ったのか?何故そうまでして竜に近づくのか?何故竜を救いたいと思ったのか?
はっきり言ってこの行動原理がさっぱり分からず(伝わらず?)、ちょっと…かなりポカ~ンとしてしまって、物語にのめり込むにのめり込めず、あれよあれよと言う間にお話は進行し、ただただ美しい映像と美麗な歌声が流れる様を楽しむ、といった程度の鑑賞に留まってしまったのが残念だったな〜😖という印象です。
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後はラストの山場。アニメでファンタジーとは分かりつつ、あの修羅場に女子高生一人ってのがどうにも…。いくらなんでもみんないい人過ぎない?
私が胸糞・グロ・エグ作品を見過ぎなのかな〜😅?なんて…。
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上記のように、肝の部分がふわふわしているのと、ファンタジーとリアリティの境目がご都合なため、100%何もかもが腑に落ちたって感じがなく、モヤモヤはだいぶ残りましたが(「美女と野獣」的な絵面を作りたかっただけ?なんて意地悪な見方もしちゃいまして…好きな方、すいません…)、全体的なビジュアル・サウンドの質はかなり高く、かつ高校生達の心情が典型的な日本人気質でその部分では共感性も高く、さすがジャパニーズクオリティ😆❗夏休みに家族で観るのにぴったり‼️とは思います、はい。
ましゅー

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