Emiii

竜とそばかすの姫のEmiiiのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.5
主人公・すずは幼い頃に水難事故で母を無くし、父と二人暮らし。
友達に誘われた「U」と呼ばれる仮想空間で、自分から創られたもう一つの自分「As」を作り、歌をうたうと、たちまち注目を浴び、有名になったベル=すず。
ある日、ベルは仮想空間でジャスティス=警察のような取締機関に追われている竜と出会う。
竜の背には多くのアザがあり、それが日々動き、増えたりしていた。

竜の存在が気になったベルは友人の協力も得て、竜のオリジナルについて調べていくが、どれも決定的な根拠があるオリジナル候補はいなかった。
そんなある日、竜がいる城があることを知り、その城へ向かう。道中、城へと導いてくれるというAI生物に出会うが、彼女らが見せる世界は幻影であり、彼女らは城に近づく者を排除する役割を担っていて―――。


『美女と野獣』『君の名は。』を足して2で割った印象。
細田守作品、初鑑賞。映像はキレイで素敵。
しかしながら、脚本はファンタジーに寄せすぎた感が否めない。
昨日鑑賞し、観たてホヤホヤの状態で本レビューを書いているが、ところどころ、なんでだっけ?と理由が思い出せない箇所が複数ある。
・なぜ竜はジャスティスに追われていたのか
・なぜすずは現実世界で歌をうたうことができなかったのか

竜の正体を明かすことがストーリーの軸であれば、もう少しオリジンの彼を前段階で目立たせるべきであったようにも思う。
私の中で男のキャラが「しのぶくん」「かみしん」しかいなかったので。。

だが、声優の豪華キャストの素晴らしさが際立っていたと思う。
声を本職としない役者や俳優が担当すると、どうしても違和感を覚える作品が多かったなか、本作品は違った。
どのキャラも自然で、ストーリーに馴染んでいた。

しかしすずのお父さん、若すぎないか!?
とても父親には見えなかった。お兄さんかな?
見ているぶんには、しのぶくんと大差ないように見えた。
ほうれい線を描いてくれ!
Emiii

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