焼きそばパン

竜とそばかすの姫の焼きそばパンのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます


細田守作品は映画館で見ると決め、七月には金曜ロードショーのおおかみこどもの雨と雪、バケモノの子、サマーウォーズでしっかり復習したのに、なんだかんだ九月半ばに観賞。

まず最初の5分間ベルのUが圧巻で引き込まれた。ララランドの冒頭以来の衝撃だった。

その後も仮想空間Uと鈴のいる現実世界で交互に物語が進んでいき、Uではベルが時折歌うシーンがあり、ミュージカルチックだった。ベルと竜が城で惹かれ合うシーンは美女と野獣のようだった(見たことないけど)

これぞ細田守作品だ!と感じたシーンは、駅でのカシミンとルカちゃんのやりとり。定点で、少しコミカルで、青春を存分に感じた。夏、制服、駅、最強です。

お父さんとの関係性が最初からずっと気にかかっていたが、ラストにかけて竜の父親との対比のように鈴を信じて見守ってくれて、大事な時は背中を押してくれる素敵な人で、鈴も最後はしっかりと向き合えてほんとによかった。声が役所広司さんなので時折熊徹がチラついたけどとってもいいシーンでした。

今回も流石の映像美に、現実と非現実の塩梅が丁度よく物語に引き込まれました。加えて圧巻の歌もあり、映画館で観れて最高でした。大好きな作品の一つになりました。
焼きそばパン

焼きそばパン