「サイコー」は時に「Psycho」を内包する...
面白くないというよりも、興味がない。物語に興味が湧かないこの感じ。つまらないわけではなかった。"解放"される素晴らしさが若干子供騙しのように映った事もあり、マイナスな感想が脳を占拠するのは確かだった。
「辛うじて良かった」と言われるニコケイvs坂口拓の殺陣で寝てしまった。
この幻のようなサムライタウンにさえ納税の標語が貼られている。そういう風刺的な面白さ。
冒頭から断片的に続く銀行強盗シークエンスのテンポや映像美だけで劇場での一見の価値はあると思うが、それ以外が...ニコケイのママチャリ疾走はこの映画の画に合わなすぎて。
こんな映画にも原発要素を絡めてくる精神などは良い。けど目的が見えないな。園監督はこの世界観で哀愁的な「サムライ」を描きたかったのだろうか。
多言語であることや演劇的な口調が上手く合わなかった印象がある。監督の作品は大好きなので、個人的にはもっと国内でブッ飛んだ映画を撮って欲しい。