ニコラス・ケイジ、仕事は選ぼうよ!って作品。
ニコラス・ケイジは昔から仕事を選ばない風潮があったが、ここまで悲惨な作品に出てしまうのは驚きだ。
無国籍感や支離滅裂な設定。超ミニマムなスケール感など、ぶっ飛んだ作品にはこれはこれで味となるのだが、今作はすべて「恥ずかしい」というレベルで、どう好意的に見ても駄作と言わざるおえない。
非現実的な世界を描きたいのは分かるが、力んで無理やり創り出している世界観に感じられ、ストーリー自体も破綻していて、ギャグにもなっていないレベル。
キャラの魅力も無い。
せめてヒロイン2人が良ければまだ見所はあったのだが、ソフィアのごつい顔に、中屋柚香の恥ずかしくなる演技とおっさん顔でげんなり。
おまけにほとんどの役者が大根。
ヤスジロウなど本当はかなりおいしいキャラなのに、演じた坂口拓に魅力が無いのでぶち壊し。もちろん殺陣は最低。
ギャグセンスの無さも凄い。キャンタマ関係のギャグなど凍り付く寒さだ。
支離滅裂、非現実などを操る力量が無い監督が、無理してひねり出したことが分かってしまう内容で、見ている方が恥ずかしくなる部類の作品。
この監督作は「アンチポルノ」しか観たことが無いが、あれはまぐれ当たりだったのだろうなぁ。笑
余談。
監督談
「全編を通して私が本当に描きたかったものは、非現実的世界のリアルを描くことによって生まれる現代社会の歪みです。私たちは馬鹿げた世界に生きていると信じています。このサムライ・ウエスタン映画に、日頃、私たちが感じているその不条理さを散りばめています。」
へ~(ほじほじ)
で?
ってツッコミたくなるようなコメントだな。笑
ハリウッドデビュー作だそうだが、次はないだろうな。