平野レミゼラブル

シティーコップ 余命30日?!のヒーローの平野レミゼラブルのレビュー・感想・評価

3.1
【死ぬ気でやれば、なんでも出来る!!】
一昨年観た仏版『シティーハンター』はスッゲェー面白く、シティーハンターっぽさは残しつつも、おフランス特有の下品でお馬鹿なギャグが軽妙に織り込まれてゲラゲラ笑えた快作でした。
そして、本作は仏版シティハンと同様の座組で作られたポリスコメディ映画とあって興味津々!!『ヒャッハー!』シリーズも確認しなければな…と思いながらもうっかり忘れていた為、今回「未体験ゾーンの映画たち」の企画で本作が公開されたのは正に僥倖だったわけです。というか、このタイトル、「“シティー”ハンター」の便乗邦題なのか!!(原題は『30 jours max』(最大で30日))

んで、そのお話ってのが、任務中にドジを踏んでネズミに齧られた真面目だけど臆病でへっぽこな警官が、そのネズミの持ってた感染症のせいで余命30日と宣告されて、「死ぬ気でやればなんでも出来る!」って気持ちで父の仇であるギャングと戦うってモノ。
昨年、三池監督が魅せてくれた大傑作『初恋』イズムに溢れた感じではありますが、真面目にヤクザ映画やりながらどっかズレた面白みに溢れていたあちらと違って、こちらは終始ふざけまくりのお下劣コメディです。仏版シティハンのおふざけギャグがずっと持続していく感じですね。
主演とライバルの警官コンビの取り合わせがそれこそ『ヒャッハー!』から『シティーハンター』まで、ずっと一緒に映画撮っているタレク・ブダリ&フィリップ・ラショー&ジュリアン・アルッティの仲良しトリオともあって、身内同士の安定した掛け合いも中々楽しいです。

ただ、正直言って余命宣告されるまでの流れは、お間抜け警官のしょぼくれた日常でしかなく、かなりダレます。余命宣告を受けて死ぬ気になり、ギャングの金を持ち逃げしたり、その金を使ってロスで豪遊する無茶苦茶を主人公がやるようになってから、ようやくアクセルがかかり始めるんですね。先にちんぽ丸出しシーンをお出しして開幕アクセル全開にしてきた仏版シティハンと比べると立ち上がりは相当に遅いです。

そこからが面白い!と言っても、正直なところ前半に比べればって感じであり、個々のネタは思わず噴き出すレベルに笑えるものもあるんですがあまり持続はしません。何というかネタがくどすぎるんですよね。「へっぽこキャラが何かしらの才能に目覚めた!→幻想でした」の流れが、何回か繰り返されるってほどに。
フィリップ・ラショーのおっぱいネタは面白すぎて、終始爆笑はしていたんだけれども、まあこれも同じネタで最後まで引っ張り続けます。
というか、「病院でこれから手術される受ける患者と入れ替わる→そのままガチで手術されてしまう」ってネタはシティハンでもあったけど(海坊主のケツ毛が永久脱毛されるヤツ)、もしかしてこれこの座組お得意の天丼ギャグなんだろうか?やっぱり『ヒャッハー!』シリーズも観て確認しよう!!

まあ、そんな感じに仏版『シティーハンター』と、三池版『初恋』という僕が大爆笑した2傑作の合わせ技のような映画でしたが、評価としてはそこそこ面白いレベルですかね……もうちょいキレよくやってくれたら良いような気もしたんだけどなァー……うーむ。