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戦艦バウンティ号の叛乱のBOBのレビュー・感想・評価

戦艦バウンティ号の叛乱(1935年製作の映画)
3.7
第8回アカデミー作品賞を受賞した、実話に基づく歴史海洋スペクタクル。

1787年、戦艦バウンティ号がイギリスからタヒチへの航海の旅に出る。船長の横暴さに耐えかねたクリスチャン中尉が、叛乱を起こし、船を乗っ取る。

⚓🌊🏝️

これは凄い。この時代に、こんなにもスケールの大きい映画があったのか。画質や音質からはさすがに時代を感じるが、海洋冒険ロマン映画として、しっかりワクワクさせてくれた。

まず何より、本物の船を使ってロケ撮影していることに驚かされた。高揚感に包まれるポーツマス出航シーン(軽快なカット割)、船が猛烈な嵐に襲われるシーン(凄まじい雨・波描写)、バカンス気分が味わえるタヒチの島描写、海を放浪する船員たちが窶れていく描写(飢餓感)など、記憶に残るシーンが多い。

軍法か人道かの倫理ドラマも面白かった。船長の暴虐さたるや。これが実話だなんて、人間のすることなんていつの時代でも変わらないな。死体への鞭打ちシーンは、特に酷かった。

まるでライオンのような王者の風格漂うクラーク・ゲーブル。雄としての強さが漲っていた。タヒチの島で美女とイチャイチャラブラブ。

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