Tom2022

U・ボート ディレクターズカットのTom2022のレビュー・感想・評価

2.5
ずっと昔に3時間半もあり最後まで見切れなかった映画です。今回は、最後まで見るというリベンジを果たしました。

第2次世界大戦のUボートと呼ばれたドイツ軍潜水艦の戦いとその船員の人間ドラマを映画化したものです。連合国軍を恐怖に陥れたUボートが、港町を出て、嵐の中で駆逐艦などの敵艦船と遭遇し活躍します。

とにかく潜水艦の中が、狭くて、暗くて、湿っぽいし、生活にプライバシーもないし、汗臭さと臭いで参ってしまいそうです。ハッチを開けた時の新鮮な空気を吸う姿が魚のパクパクみたいでした。そんな船内の生活を忠実に再現しているのだと思います。

船員達は、お風呂もないし、パンはカビが生えているし、敵には攻撃されるし、船内に水が漏れてくるし、精神的にも追い詰められていきます。なんだか目をそむけたくなるぐらいきつそうな生活で見ているだけで息苦しくなりました。こんな状態で、相手に勝つのはかなりの試練なんだなあと思いました。

ちなみに、潜水艦を潜航させるときには、船員が全員前方に行って艦首を下げて沈めるんですね。急速潜航になると船員が船内をダッシュするので忙しいです。気づいたんですが、この船内ダッシュ時の撮影が、ワンカット撮影と言うのでしょうか長回しですごく見ごたえがありました。

上映時間が長くドイツ語の映画です。実際の潜水艦内の生活の大変さがとても良く伝わってきますが、かなりの長編なので潜水艦好きな人向けの映画だと思います。
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