志麻凛

コンフィデンスマンJP 英雄編の志麻凛のレビュー・感想・評価

4.0
いやぁ、松重豊さんの新たな一面が沢山見れて有意義な時間でした。まず、服を触られて「触るな」と怒る姿が良かったな。演技の声ってより、素の声に近い印象がありました。他には、“パエリア”を“焼き飯”と言ったシーン。松重さん×料理という組み合わせなので、孤独のグルメを彷彿させました。ゴローさんだったら間違えないだろうな〜、と瞬時に感じました。丹波刑事はゴローさんと違って、食に詳しくない設定なのかな?それにしても、松重さんが料理を前にして食べるシーンが無いのが、視聴中ずっともどかしかったです。それにしても、赤星(役:江口洋介)がサラダに顔を押し当てられているのを見た丹波(松重豊)の顔が、食に対する冒涜だ!と言わんばかりの顔でつい笑ってしまいました。

松重トークは、ここまでにしといて

今作は台湾・マレーシアに続いて、日本を飛び出したマルタ島が舞台となる。そこで暮らす、元マフィアのスペイン人が保有する「踊るビーナス」を主軸に、ダー子・ボクちゃん・リチャードが人生をかけた戦いを行う。そこに『ツチノコ』を名乗る者やそれを追うマルセル真梨邑の存在が、3人の戦いを大きく左右させる。果たして、3人の運命は?『英雄』は誰の手にあるのか?

ドラマのゴッドファーザー編からプリンセス編まで、3人で協力して敵を欺いて来たが、ここでライバルとなり勝負する姿が新鮮でとても良かった。そして、ライバルになったからこそ再確認される、3人の師匠である“3代目ツチノコ”への想い。コンフィデンスマンJP史上で1番の“群像劇”が展開されていくので、大人な味を噛み締める事が出来ました。3代目ツチノコに馳せている物があるからこそ、ツチノコを名乗る者への辟易さが生じる。この人間性が映画3作目にして見れて満足です。プリンセス編で、こっくりの人間性も見られたけど、やっぱり主軸の3人による人間性が垣間見えるのが私的に好きです。

展開は、夫々の目線から展開がどういう風に行われていたかが見れるので、デニス・クエイド主演の『バンテージ・ポイント』のようなフォーマットで進みます。だからこそ、あの時はこういうのがあったんだ、と納得さが生まれると共に、じゃあこれはどういう意味なんやろ、という新たな謎も生まれます。整理しながら視聴していて、サスペンスやないけど、サスペンス作品を視聴している気分になりました。

4作目があったら、見に行きたいです!