ソフォクレスのギリシャ悲劇「オイディプス王」を、結構ストレートに映像化した映画。
父を殺して、母と情を通じるという有名な悲劇、
こんな感じで起きたお話だったんですね。
土埃感のある画面、樹が1本のすごい原始的アポロン神殿、がしゃがしゃした鎧や兜、斬るより叩くという感じの太い剣、当時の古代ギリシャのリアル風景って、こんな感じだったのかも、と思わせる画面作りが、すごく良かったです。
豪華絢爛な盛り盛りの歴史ドラマとはまた違う、
アミニズムの残る、歴史世界という感じ。
映画全体を司るお能のような東洋音楽がまた、
独特の世界を作っていました。
明るく楽しい派手な映画ではないですが、歴史を感じたい、という気持ちにはすごくハマる映画だと思いました。