mikoyan358

アウシュヴィッツ・レポートのmikoyan358のレビュー・感想・評価

3.0
「アウシュヴィッツは快適な環境」という嘘のようなプロパガンダに騙されていた世界にホロコーストの実態を知る風穴を開けた、決死の覚悟で脱走した人々を描いた実話ベースのドラマ。前提から結末まで描くべきことが非常に多いこのテーマの「脱走」にピンポイントに焦点を当てているので、有無を言わさず脱走へのトライアルが始まり、紆余曲折を経て脱走が成功したところで終わるという潔い構成だが、さすがにちょっと慌ただしかったかなという気も...しかしながら、看守の気分一つで命が簡単に吹き飛ぶような収容所の空気、そしてこちらも緊張感を絶やす事が出来ない脱走実行のシーンは観終わってどっと疲れるほどに濃厚だった。
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