ツネイシ

スペンサー ダイアナの決意のツネイシのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます


『出て行って、1人にして。
 オナニーしたいの。 』


1991年 クリスマス イブ。

そこからの3日間をダイアナたち
ロイヤルファミリーは女王の私邸
に集まって過ごす。

王室とゆう鳥籠の中で鳴き叫ぶ
美しい一羽のキジ。

その名はダイアナ・スペンサー。

彼女が極限まで追い詰められて
狂気の淵で苦しみながら過ごし
た後にある決断をし、ささやか
な勝利とひとときの安寧を得る
までをファンタジックに描く。

物語開幕までの経緯はもちろん
おおまかには承知しているけど
その部分の描写が全く無いので
ダイアナに完全に共感するのが
むずかしい。

悋気が極まって真珠をスープに
入れて飲んだり、お気に入りの
侍従が戻らないといって不機嫌
になり後釜の意地悪げな侍従に
冒頭の台詞をかますダイアナは
正気を喪ってるようにしか見え
ない。

王室の保守っぷりへの批判も
チャールズや王子たちですら
苦しみながら折り合っている
描写のせいで彼女のわがまま
さだけが強調されている始末。

突然の自傷行為にもドン引き😅

戻ってきたお気に入り侍従の
マギーの唐突過ぎ告白からの
少しコミカルなやり取りだけ
がなごみポイントでした。

王子たちとダイアナが戯れる
場面も悪くないが最終的には
母親のダイアナが1番コドモ
に感じてしまったので😅


主演のクリスティンはやはり
美しくて、アン・ブーリンに
自身をなぞらえて苦悶してる
ダイアナを見事に演じていた。

クライマックスの哀れなキジ
としてチャールズや女王と
対峙するシーンにはかなり
グッときましたねー。

ただ、やはり優勝はマギーを
演じたサリー・ホーキンス
だったかと。


劇場鑑賞通算584本目。
ツネイシ

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