2年位前にビジュアルが公開された時から楽しみにしてた作品。
とても重苦しい作品だろうとポスターのダイアナ妃を見た時から分かってはいたけどそれでも重く苦しいものだった。
悲劇の事故が起きる数年前のある三日間を描いた作品。
「実話に基づく寓話」
大きく広い王室の中に閉じ込められて、着る服、食事、その他全てを管理される生活。
自由を求めて生家に帰りたがるダイアナ妃にとって息ができない空間だったのだと思う。
あんなに豪華で美味しそうな料理に喉が通らず吐き出してしまう。食事を取る中で一人だけあんなにも苦しい表情で食べている。
作品の中で彼女が笑顔になるシーンは息子二人といる時とマギーと一緒にいる時だけ。
味方がいない空間っていうのはこういう事を言うのかな。そして本当にマギーという人物はいたのか、それとも架空の人物なのだろうか。
ダイアナがとても細くて心配になるけど、あんな空間にいたらそうなってしまうのも納得できる。
最後に息子二人と車に乗ってファストフードを食べるシーン。あのシーンは多分フィクションなのだろうけど、ダイアナ妃が一瞬でもあのように笑える時間があったならいいな。
