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スペンサー ダイアナの決意のIDEAコメントはお休み中のレビュー・感想・評価

3.9
孤独、悲嘆、されど気高く
疎外、抑圧、しかし自由を諦めず

私はただ撃たれるのを待つだけのキジではない
美しく優雅に何処へだって行ける白鳥なのだ

広大で華美な屋敷[檻]に入れられ
更にはその羽を伝統[鎖]で縛られる

伝統とは何か。
ただ前例を踏襲することか。
違和感を押し殺し過去を見つめて生きることか。

私は嫌だ。
私は私の、私たちの未来が見たい。

何も特別じゃない川沿いのベンチで
何も特別じゃないファストフードを
愛する子供たちと頬張る時間

この時間こそは何よりも特別なのだと。
誇りあるスペンサーの令嬢のその横顔は
実に晴れやかで美しかった。



今作のパンフは、豪華な革張りの本を思わせる良い手触りの装丁に、背表紙には金の箔押しで『SPENCER』の文字が。素晴らしい!
中身も終始上品なデザインで好印象だが、テキストの充実度はもう一歩か。
ダイアナ元妃のことを記録映像でしか知らない世代が増えているだろうから、ダイアナ元妃の人生にフォーカスしたページを増やしても良かったのでは。
いずれにせよ、パンフレットは買いである。