借りぐらしのコブレッティ

スペンサー ダイアナの決意の借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

3.4
本格文芸作品。最近はわかりやすいトム・クルーズ主演エンタメ作品ばかりみていたので、話がどう転がるのが予想のつかない本作品はなかなか辛かったです。
主演のクリステン・スチュワートはチャーリーズ・エンジェルの時より成長しましたね。サリー・ホーキンスや料理長のショーン・ハリス、この方はミッションインポッシブルのローグネーション及びフォールアウトの悪役ですね。キャストは素晴らしいです。
お話としては最もダイアナ妃がメンタルをやられていた時のクリスマスの3日間は絶対に女王と過ごすのが伝統で、強制参加。まあ行きたくないセミナーに行くようなもんですわ。出される料理も格式高いもので美味しいのかもしれませんが、ダイアナ妃は食べられず全部吐いてしまい、夜中にこっそり冷えた食事を食べる辛い毎日。音楽も暗めのフリー・ジャズで何らかの映画賞を取りにきているような印象を受けました。
ですので辛い3日間が終わった時の開放感は格別。ドライブスルーで買ったケンタッキーフライドチキンを食べるダイアナ妃と息子たちが愛おしいです。