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スペンサー ダイアナの決意のhideharuのレビュー・感想・評価

2.8
2022.11.06 伏見ミリオン座にて鑑賞。ムビチケ利用。

まだプリンセスだった頃に一度だけダイアナ元妃を見たことがあった。ロンドン短期留学中にレスターSqのWarner brothersのシネコンのこけら落としのプレミア「逃亡者」上映の時の事。
まあ車から降りて劇場に入るまでの本の短い間のことですけど。
印象は「デカい」でした。確かにニュースでハイヒールを履くとチャールズよりもグッと背が高くなるので履かないと言われていたけどね。

本作はあまり予備知識無しで見たのですがクリスマスイブからの3日間だけの話をとにかくダイアナの精神状態を中心に描いた異色作。
王室の決まりでクリスマスは身内で過ごすと決まっているというか「そういう決まりなので」の連続。

まだ彼女が存命中に英語学校の先生がイギリス王室はドイツ系でダイアナの家系はイギリス系だから嫉妬からイジメられていたとか話してたけど、それ以前に悪女カミーラと腑抜けのチャールズの存在が彼女の心を追い詰めたと思うけど。

全てはゴシップやら噂程度の事ですが確かに一時期は彼女の奇行が週刊誌を賑わせたのも事実ですが王室の一員としてのプレッシャー、カミーラとチャールズの件は事実だし、女王もダイアナを好きではなかったのも事実。
そんな状態ならば彼女の精神が蝕まれていってもおかしくはないですね。
プリンセスである前に私の仕事はあなた達の母親である事とウィリアムとヘンリーに告げるシーンはありきたりとは言え、彼女は王室の伝統に逆らい子供達を自分で育てただけの事はあるなぁって思った。

ダイアナと彼女を取り巻く環境や人々との関わりのドラマではなく、とにかく彼女の揺れ動く気持ちのみが描かれているのでドラマチックな掛け合いなんかを期待すると何これ?ってなるかも。

クリスティンスチュワートが全くクリスティンスチュワートに見えなくて本当に彼女なの?と思えるほど。ダイアナになりきっているのかなぁ〜?一応、熱演?
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