HiromiA

お隣さんはヒトラー?のHiromiAのネタバレレビュー・内容・結末

お隣さんはヒトラー?(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ヒトラーが影武者を複数用意していたとしてもまあ不思議ではないかな。それでも背格好やしぐさ、話し方まではいいとして絵のタッチまで似せる必要があるんだろうか。一国の総統に対し画を描いてくれなんて要求するバカはいないだろう。たとえ要求されたとしても拒否するのがおちだしどうしてもというなら後日送るでも構わないはず。でもまあそれがあるからこそヒトラーが描いたという絵を売ってお金を稼ぐという荒唐無稽な背景を作れたのだからしゃあないか。ほとんど家具もなく荒れ放題の庭で黒バラの世話をするだけのマレクだったけど、ヘルマンが置いて行った犬ともう少し人間らしい生活が出来るようになればいいなあ。ユダヤ人がすべてイスラエルに移住したいと思っていたわけではないことは感じていたけど、家族の記憶を風化させないためには人里離れたところでの孤独な生活が必要だったんでしょうね。設定からかなりコメディ要素が濃く、楽しく笑ってみていたけど、マレクのやっていたことは犯罪行為だし、信用を仇で返すようなことばかりだった。ヒトラーという魔法の言葉さえあればユダヤ人は何をやっても許されちゃうのかな。
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