なつ

ホロコーストの罪人のなつのレビュー・感想・評価

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
3.7
1942年11月、ホロコーストにノルウェー警察、市民が加担していたノルウェー最大の罪を描いた実話。

遡る事2年前の話しが、“ヒトラーに屈しなかった国王”で描かれている。
当時の国王コーエン7世はヒトラーに屈しなかったけども……こんな風に加担していたのかと…。屈してるやん。

敬虔なユダヤ教の普通の家族。
飲食店で、酒、歌、踊りに興じ、家族でお祈りをささげ、幸せな結婚をして…
何気ない日常に、泣けて仕方ない。
彼らを襲う運命を私達は知っているから。
ただただ辛い、辛すぎる。
コロナ禍で、シリアスな映画を避けてきてから余計…辛いよー。

無知の知。
自分がいかにわかっていないかを自覚せよ、の意。
ホロコーストのことを少しでも知っていれば、コントにするなんて、それを周りが止めないなんてあり得ない。
アフガニスタンの事、パレスチナ問題、難民問題、ホロコースト、、、
少しでも興味を持ち、知ろうとする人が増えれば、世の中、少しでも良くなるのではないでしょうかね…。


ちなみに、この事件から70年経った2012年1月、政府として初めて公式に謝罪したとのこと。
公然の秘密だったのでしょうね…。
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