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ホロコーストの罪人の猫のレビュー・感想・評価

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
3.8
予想はしていたけれど、重くて辛い映画だった。ノルウェー発のユダヤ人迫害の話。
“人” が “ユダヤ人” という記号になっていく世界。総統の命だから仕方がない?支配下に置かれたから?
同じノルウェー人の警官による連行と知り心が痛む。誰もがみな考えず、心が麻痺している。
人は、民族で括られるものではないし、
何故ユダヤ人がいけないのかも分からない。
ただ群衆心理的に、迫害へとなだれ込む。
語り尽くされた話である、けど
何度も何度も繰り返し意識しなければいけない。
普通の人たちが犯したこと。
それ故
ひとつ間違えば自分たちもしでかすかも
しれないから。
題名の意味が今一つ分からなかったので調べた。
英題の意味は “裏切られた”
ああ、そうかこれは
独軍ではなくノルウェー人(国)による連行、に対する告発映画だったのだ。
出だしの映像がそれを表していたのだ。
国による謝罪が2012年!
……
まだまだ戦争の傷跡は癒えない。
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