みや

ホロコーストの罪人のみやのレビュー・感想・評価

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
3.8
ドイツに侵略されたノルウェーでも、ナチスの迫害が行われていた実話。

ノルウェーで幸せに暮らしていたユダヤ人のブラウデ一家。
ドイツが侵略すると、ユダヤ人への迫害が始まった。父親と3人の息子は、ベルグ収容所へ連行され強制労働。その後、ドイツ軍からの指令により、ノルウェーの秘密警察が、女性子供全てのユダヤ人をアウシュビッツ行きの船舶ドナウ号へ乗船させた。

ノルウェー政府は、ノルウェー人もドイツナチスに加担していた事を知りながら、2012年にようやく認め謝罪したのは、実に70年後。

当時のノルウェーの立場も分かるけれど、あまりにも事務的にユダヤ人を連行する秘密警察の恐ろしさ。ガス室へ向かう人々が二度と戻ってこないことが分かっているから余計に苦しい。
そしてエンドロールで映されるブラウデ一家の写真とその後の結末。

こうやって様々な事実を知る事も伝えていく事も大切。二度と繰り返さないために。
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