みんと

ホロコーストの罪人のみんとのレビュー・感想・評価

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
4.3
ノルウェーにおけるユダヤ人達の過酷な物語。

北欧の寒々しくも洗練された街並みに ただただ幸せそうな一家が映し出される序盤。覚悟はしていたけれど、ホロコーストの核心へと雲行きが変わってゆくに連れ鼓動が徐々に速度を増すような緊張感が押し寄せて来る。
幾度となく目にして来た光景。胸が押しつぶされそうな映像を前に息をするのも忘れるくらい没入していた。

静寂と共に真っ暗な画面に切り替わった時、その絶望感に時間の感覚を忘れていた。何十秒?何分?いや、何十分にも感じられた。

ナチス・ドイツの残虐性だけがクローズアップされがちだけれど、いわゆる関連する“罪人“はもっと埋もれているだろう事にさらに恐ろしさが増す作品だった。
そういう意味では、実話の重みをしっかりと受け止め、人間 誰もが“罪人“になり得る可能性を持った生き物である事を肝に銘じなければいけないと思う。

先日観た『アウシュヴィッツ・レポート』の記憶がまだ新しい中で、今作もまた観るべきホロコースト作品のひとつに違いない。