ぬーたん

ホロコーストの罪人のぬーたんのレビュー・感想・評価

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
3.6
ホロコースト関連では『アウシュヴィッツ・レポート』とほぼ同時期の日本公開(2021年夏)コロナで延期になりたまたま重なったと思うが、続けてホロコースト物を観るのはなかなか辛い。私はどちらもBSで。アウシュは昨年10月に観て、実話だけに仕方ないが構成が気になった。アウシュがスロバキア・チェコ・ポーランド・ドイツの合作なのに対し、今作はノルウェー映画。先ずはこれにびっくり。ドイツやヨーロッパ近隣諸国の映画は観たことがあるが、北欧は初めて。というかノルウェーからアウシュヴィッツにユダヤ人が輸送されていたことも初めて知った。これだけホロコースト関連、ナチスの映画が作られ観ているのに、そして75年以上の時が経っているのに、新たな事実を知ることになるとは。そういう意味では観ておくべき作品。
邦題がまたしても安易だ。原題は『最大の犯罪』を意味してる。罪人側を描いているとばかり思い観始めると、主役はあるユダヤ人の家族だ。平凡に暮らす家族の幸せな頃からを描いていく。もちろん、実在した家族だ。
この家族、ブラウデー家の次男チャールズを中心に描いている。
チャールズ役はヤーコブ・オフテブロと言う方だが、ユダヤ系というよりはアジアの血が入っているような親近感を持てる容姿の役者。ボクシングシーンもあり締まった体をしてる。父親役はどこかで観たと調べたら『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』に出演してた。チャールズの妻はユダヤ人ではなく、唯一連行されなかった。この女優さんが綺麗。
ノルウェーの秘密警察や市民がホロコーストに関与していた事実は何と2012年にようやく政府が認めたという。政府が謝罪してからまだ10年しか経ってないのだ。知らなかったのは当然だね。
さて映画の方は、これはむしろ邦題のようにノルウェー警察側の方ももう少し描いた方が良かったと思う。ノルウェーのベルグ収容所で監視していたナチス、連行したノルウェー警察や市民など、その辺の区別がよく分からないというか、彼らの行動もえ??ということがいくつかあった。例えば収容所内でボクシングするくだりとか。あちら側の心理やそれまでのいきさつもある程度描いてたら印象がまた違ったかも。
ラストは突如終わる。そのラストの終わり方で、観た後の余韻が重い。ボディーに一発食らったような!その後の家族についてはテロップで長々流れる。これならいっそ、数年後を描いて、登場人物に語らせても良かったような。少しは光があったかも。
※おやつは苺のムース。買った苺が酸っぱくて仕方なくミキサーにかけてムースを作り甘い生クリームでおめかし。
※夕飯は牡蠣の土手鍋。最近味噌ベースの鍋物が我が家で流行ってる。〆はうどんを投入。卵も落として。鰊漬けと大根サラダ。