raspberry

ホロコーストの罪人のraspberryのネタバレレビュー・内容・結末

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

正当化する気はないが、この歴史を知った上でも自分の身が危ない時に、正義や人を思って逆らえる人が果たしてどれだけいるのだろうか。加担するなんて最低と安直に一言で括るのさすがに偽善すぎる。ノルウェーが偽善者ぶらずに事実を教えてくれたいい映画だった。
お父さんの演技と最後の無音のシーンが印象的だった。

他のユーザーの感想・評価

mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
中央ヨーロッパでのホロコーストの話は終戦直後から多く映画になってきたが、ナチスの毒牙は遠くノルウェーまでも達していたのか...工夫のかけらもない邦題でだいぶ損をしている感はあるが、ノルウェーが長く密かに抱えてきた「ホロコーストへの加担」の過程をつまびらかにし、歴史を俯瞰で見ていなければ決してつかむ事のできない「我々はどこへ連れて行かれるのか」という恐怖を正面から描いている。派手さはなく比較的淡々と綴られているが、ノルウェーの人々がクリアしていかなければならない歴史を直視する意味合いではこの描き方は正しいのかと思う。
レント

レントの感想・評価

3.9
幸せだった家族の団欒は、そこにはもうない。

ノルウェー政府がホロコーストに荷担したことを認めて謝罪したのは2012年のこと。戦後何故にここまでの年月がかかったのだろうか。

リトアニアから亡命してきたブラウデ家。リトアニアから亡命してきたユダヤ人といえば杉原千畝を思い出すが、一家も彼のお陰で亡命できたのであろうか。
迫害から逃れ、ようやくノルウェーでの生活が落ち着いたかに見えた頃、ドイツ軍による侵攻が始まる。ナチスによるユダヤ人狩りはノルウェーにおいても例外ではなかった。
やがて家族は引き裂かれ収容所に送られる。ナチスが優越民族と認めるアーリア人の妻を持つ次男を除く家族全員は絶滅収容所アウシュビッツへ。
家族はそこで束の間の再会を果たすもその後すぐにガス室に送られることとなる。
人類史上最大の悲劇において描かれたひとつの家族の運命を自分自身の家族と照らし合わせると終始胸が締め付けられる思いだった。

この作品がなにより意義深いのはノルウェー人監督が語っていた、いま自分がこの映画を撮らなければ映画人としての価値はないという言葉だ。自国の犯した罪を白日のものとし、その罪に向き合うことでより良い自国の未来を築くことが出来る。

人間は過ちを犯す。肝心なのはその過ちを繰り返さないために、その過ちを認めて真摯に向き合うことだ。戦後時間はかかったものの、ノルウェー政府も自国の罪を認めたことは評価に値する。
しかし、一旦自国の罪を認めたにもかかわらず、そのあと手のひら返しを行う国もあるのは嘆かわしい。
かつての河野談話により、従軍慰安婦の日本軍による関与、強制性を認めたにもかかわらず、悪名高い閣議決定のみでそれを覆し、教科書への記述を一切削除という暴挙に出た政府。彼らはこの閣議決定で違憲の安保法制まで通してしまった。
戦後レジームからの脱却を謳い文句に自国を戦前の暗黒状態に戻そうとする彼ら歴史修正主義者たちには過去の罪と対峙し、より良い未来を築くことなど頭にないのだろう。
今の政権のままではこの国は未来どころか過去に後退し続ける。
ノルウェーに亡命したユダヤ人家族がナチス占領を機に悲劇に見舞われる実録映画。事件から70年後経った2012年首相がホロコーストへの関与を認めて公式に謝罪したそうで、邦題と原題からしてノルウェー人による虐殺加害を掘り下げるのかと思ったらほぼほぼユダヤ人一家の話だった。まあでもノルウェーにとって意義深い映画であることには変わりない。ストーリーはありきたりだしかなり淡々としていて二重に意味でしんどい。ホロコースト映画とドキュメンタリーめっちゃ観すぎてもういいやとなってる。

第2次世界大戦時、ノルウェーの秘密国家警察がホロコーストに加担していた事実をもとに、あるユダヤ人家族が直面する悲劇と運命を描く。

第二次世界大戦下のノルウェー。ボクサーとして活躍するチャールズは、ユダヤ人家族であるブラウデ家の次男坊。非ユダヤ人女性のラグンヒルと結婚し、平凡ながらも幸せな日々を送っていた。しかし1940年4月、ナチス・ドイツがノルウェーに侵攻し、やがてノルウェーはドイツ軍に占領されてしまう。ノルウェーに暮らしていたユダヤ人への締め付けも徐々に厳しくなりある日、ノルウェー警察によってユダヤ人男性への一斉検挙が決行される。

教訓。ホロコーストに加担した自国の負の歴史。
MAAAAA

MAAAAAの感想・評価

3.8
戦争の犠牲者は世界中に 
たくさんいて
尊い命がたくさん奪われていった

その中でもこのホロコーストは
本当に残酷な出来事。
何の罪もない普通の人々が
『ユダヤ人』というだけで 
殺されてしまう。
『ユダヤ人』というだけで
人間以下の扱いを受ける
人種差別って本当に意味がわからん
単細胞の私には全く理解不能。

悲しいを超えて腹ただしい。
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raspberryさんが書いた他の作品のレビュー

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

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無宗教無知日本人にはちょいと難しい。ちゃんとミステリーしてたけど、えっ!?よりほーーー。ふーーん。だった
宗教に人生狂わされすぎて、みんな井戸に落ちた時だけ神様って言うくらい気楽に生きてほしい。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

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刺さらんもんは刺さらん!仕方ない!
ジェニーの人生に対して何を表したかったんだ。
同情なの?愛なの?子供産まれたからなの???????

グリーンブック(2018年製作の映画)

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脚本が最高だった。最後の
thank you for helping him with the letters
が伏線回収していて粋すぎて思わず叫んだ
ただ差別はクソ。