ホロコーストの罪人に投稿された感想・評価 - 21ページ目

「ホロコーストの罪人」に投稿された感想・評価

pherim

pherimの感想・評価

3.7
ナチスドイツ保護下のノルウェーで、幸福な日々から強制収容の地獄へ突き落とされたユダヤ人一家。

一般の警察官や民間人が、人情を保ちつつ絶滅収容所への送致に手を貸す姿は心が凍てつく。長らく看過されてきた対独協力問題を、正面から扱うノルウェー映画人の気概に感服。
アンデルシュ・ダニエルセン・リー出演ということで気になってはいたが。「7月22日」に続きとんでもない冷酷な実在人物を演じていた😱

ノルウェーがナチスに加担していたという史実を描いたノンフィクション小説が原作とのこと。

別の映画でもデンマークがナチスに協力していたことを描いていたものがあったが、こちらは事情が違う。

同じ時期のノルウェーを描いた「ヒトラーに屈しなかった国王」とセットで見てもいいかもしれない。
本作では(たしか)国王は登場しなかった気がする。そしてナチスもほとんど出てこない。

ノルウェー秘密警察がほぼナチスと区別つかないくらいの横暴さだったのに驚き。しかも加担してたのは彼らだけじゃないっていう。

ある家族の視点でその一部始終が描かれる。離れ離れになり、お互いの無事を祈りながら生き延びようとするが…。

史実として知れている以上、終盤に向かうにつれ辛くなるだろうとはわかっていたが…。見るものを闇に突き落とす。

生存者から徐々に語られ2012年に首相が初めて公に謝罪したらしいが、それまでは証言すらなかったということなのか…。

自国の罪を認め謝罪するのは一歩前進だとは思う。
regency

regencyの感想・評価

3.0
第二次大戦時にノルウェーで行われたユダヤ人の強制連行に、ノルウェー人が加担していたという罪を真正面から捉えているが、スクリーンに映し出されるのはユダヤ人への止めどない悲劇。
7~8月にかけてナチス・ホロコーストが題材の映画が数本公開されるが、本作が一番救いがなく、観終わって一番気分がダウナーに。いや、救いはあるにはあるけど、重苦しさがそれを呑み込んでしまっている。
過去の自国の汚点を描く映画なんて、金を払ってまで観ようとはなかなか思いにくい。だから映画会社としても収益は見込めないから、あまり作りたくないというのが本音だろう。にもかかわらず知るべき過去として映画化するという土壌が備わっているのは、純粋に凄いと思う。
我が日本映画界にはその土壌はほぼ皆無。ジョニー・デップの『MINAMATA』みたいな映画だって、本来ならこの国で作るべきテーマなのに…
あまりにも辛い内容なので日本でもヒットは厳しかろうけど、それでも本作を買い付けて公開に踏み切った配給会社さんに敬意を表したい。

より詳細なレビューは↓
https://cinemarche.net/drama/betrayed-matsu/
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