おこめ

パーマーのおこめのレビュー・感想・評価

パーマー(2021年製作の映画)
3.8
"人間"の描写の積み重ね、、

『チョコレートドーナツ』
『マンチェスターバイザシー』

なんかは頭によぎる作品

よくあるお話ではあるんだけど、設定のパンチが強いし、今語るべきストーリーラインでもあるし、ティンバーレイクを始めとする俳優陣の演技も良き!

要は良作ということです。

両作にも通ずるけど、主人公の人間の作り方がまぁ、見事よ。作り込みが分かるから、余白にも彼(パーマー)の人生が容易に想像出来る。作品で流れる時間の何十倍もパーマーの人生が脳裏によぎる。重み。これは今作で言うとサムの人生にも同じ事が言える。彼のマイノリティに女性(プリンセス)っぽさが見えるのは何故なのか。この辺の台詞や説明はしない設定の作り方がまぁ素晴らしい。

登場するキャラクターみなに気を配って置き去りにしない活かし方も○

サムとパーマーの関係性の描き方の繊細さと大胆さ。ま、ここがやっぱり1番素晴らしい。

パーマーの人生を徐々に解放していく時間の使い方も違和感が無いし見事。

いい映画です。
おこめ

おこめ