キツネとタユタム

リトル・シングスのキツネとタユタムのレビュー・感想・評価

リトル・シングス(2021年製作の映画)
3.0
連続殺人犯を追う天才若手刑事と、数年前からその事件のことを知ってそうな保安官のおじさんとの刑事バディもの映画。

ボヘミアンラプソディーでフレディ・マーキュリー役を熱演した、ミラ・マレックが優秀な刑事を演じてる。ファンとしてはとても嬉しい。10月には007でヴィランも演じるので今後がとても期待できる。
本作でも、あの目力のある顔で冷静な演技を見せてくれるので、それだけでも見ごたえあり。

この映画のヴィランを演じているのはジョーカーを演じたこともある、ジャレッド・レト。
ジョーカーのときに見せてくれたサイコパスな演技を本作でも見せてくれるので、そこも嬉しいところ。
何か入れてそうなぽっこりお腹が何ともチャーミングだった。

全体的に「セブン」みたいな映画を目指して作られてそうな雰囲気を感じる。
気が狂った殺人鬼が出てきて、それに人生を狂わされる刑事が2人。
ラストの結末もなんだかセブンを模した感じがして、「ふむ…」といったところ。
キャラクターの深掘りが足りないのか、どのキャラにも感情移入できず。
事件に対して、気持ちは追い詰められてますよ!みたいな雰囲気作りは頑張ってるんだけど、なぜか緊迫感が足りず単調な雰囲気になっている。

結末含め、二番煎じにも感じるし、心揺さぶられるシーンも無い凡作に感じた。各役者の個性を活かした演技は見ごたえがあるので、主演陣のファンであるならば観ても損は無いかなといった感じ。
キツネとタユタム

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