メタ壱

リトル・シングスのメタ壱のレビュー・感想・評価

リトル・シングス(2021年製作の映画)
3.3
若い女性を標的にした連続猟奇殺人事件が発生していたロスへやってきたディーコン保安官は、その事件がかつて自分が担当していた事件と状況が酷似している事を知り、同じく事件解決に執念を燃やすバクスター刑事と共に事件の解決に乗り出すが…というお話し。

日本のエンタメ系ミステリー・サスペンスは事件そのものの謎や真相に焦点が当てられている作品が多い気がしますが、アメリカのミステリー・サスペンスは捜査官のドラマに重きが置かれている作品が多い気がしていて、本作もそのタイプの映画でした。

事件は被害者やその家族・遺族の人生に大きな影響を与えますが、それを捜査する刑事たちの心や人生にも大きな影を落とす。
そんな“事件”の持つ人の心を引きずり込む底知れない闇に恐ろしくなります。

多くの人が平和な日常を送っていてそんな恐ろしい世界とは無縁な気がしますが、日本でも凶悪な事件は日々起きていて、その種は実はすぐ隣にあるのかも。

人間社会には、一見見えづらいけれど実は至るところに闇の引力が蠢いているのです。
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