ミニマリズムとは「モノを処分して、人生で大切なものを取り戻す。モノではない大切なものを」ということらしい。提唱者である2人の男性と実践者たちが、自らの経験と変化を踏まえてミニマリズムを説く1時間弱のドキュメンタリー。
確かに、労働の本質は、自由と金銭の交換にある。しかしやっと得られた金銭を現代人はひたすらオンラインでの消費に振り向けてしまう。せっかく自由を買い戻すことができるのに、消費がそこに置き換わってしまい、どんどんモノと借金が増えて際限がない。
そこでミニマリズムは、モノを取捨選択し、減らすことで消費に振り向けていた意識を人生の他の難題に目を向けさせる。一理ある取り組みだと思うが、自分の「人生の目的」に気がつけないと、おそらく素の木阿弥だろう。
モノを手放すことで人生の何かが見えて来る…そんな期待をしながら実践してみるのもいいかもしれない。