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キラー・セラピーのfishmuttonのネタバレレビュー・内容・結末

キラー・セラピー(2019年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

殺人鬼×家族のスリラー/ドラマかと思って観たら、思ってたんと違った。

この話で描きたかった物は何だったんだろう?
救いのない、悲しい話だった。
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双極性障害発病&自己抑制できない&(エスカレートしていく)ひどい認知の歪みの気難しい少年が、思春期から青年期にかけてひどいセラピストに当たっては傷害・殺人を繰り返していく話。最終的に積もり積もった怒りや恨みを周囲にまき散らし復讐する。

不運と被害的思考と大きすぎる期待と立ち振る舞いの下手さによって加速度的に主人公が悪い(不利な)方へ進んでいく。
最初のセラピストがド腐れ野郎だったのもあり、セラピストを信頼するのが難しい。信頼しても、その度に裏切られ傷つけられる。(「大丈夫だ」と言われて退院するも、いざ退院してみたら全然大丈夫じゃなくてうまくいかない)。自分の抑制ができずコミュニケーションも苦手なので、周囲からは怯えられるか気味悪がられるか。彼とまともに接してくれる人がいない。

彼がする復讐を観ても、痛く苦しい感じ。若干ざまあと思う部分もあるんだけど、爽快感はない。復讐をしてもきっと彼の苦しみが真に伝わることがないんだろうなって。そして、彼の凶行が彼をさらなる苦境に追い込むだろうなって思った。

ブライアン:13歳の時両親が養子の妹を迎え入れたが、受け入れることができない。妹を家族として認めず、彼女に噛みつきセラピスト①にかかる。①にレイプされる。自分の誕生日会の日、たまたま木の上に居たいけすかない少年に噛みつき木から落とす→少年死亡。調書の時のセラピスト②の態度に傷つく。入院。退院後、運転中の母親にキレてうっかり殺す。セラピスト③の指導で日記を書く。いじめっ子に日記を盗まれ、殺す。被害者のロッカーから出てきた日記が関係者に晒される。入院。セラピスト④による暴露療法とは名ばかりの虐待を受ける。退院。折り合いの悪かった父が、体の不自由な老人になっていた。スーパーでたまたま再会した好きだった女に別の名を騙ってデートに誘う。正体ばれて拒絶され殺す。すべて元凶として、発作起こした父を放置して殺す。セラピスト達に復讐しに行く。久々に帰宅した妹を刺す。
母:やさしくブライアンを諭す。兄妹として仲良くしてほしい。
父:仕事にかまけて気難しいブライアンは放置。ブライアンへのあたりが強い。
オーブリー:妹。ブライアンが13歳の時養子にきた。仲良くなりたい兄に嫌われてる(/_;)→噛みつくし殺人するし怖い。無理。
リズ:高校時代のブライアンが惚れてた女の子。
男:リズの恋人でいじめっこ。
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