人は何が大切であるかを選択し間違えてはならない時がある。
「感想」
本作を鑑賞して、心から良かった！
現実として、お金がないとなかなか幸せにはなれません。
でも本当の幸せはお金ではなかなか買えないんですよね。
ベタな内容ながらも人間を描くに必要なものがおおよそ詰まっている。本作はそんな良作です。
この様な概要の物語で上映館が大手・東宝系であるということはおおよそはという予測の元に鑑賞をし、そして予想通り安定の良作でした。
ちなみに主人公は人生における幸せへの選択を間違えなかったと私は感じています。
「作り」
本当にベタな構成です。
これらをいくつも組み合わせたものに過ぎません。
声・声優の役目に当たるものは決して高いとはいえません。
しかしベタなドラマや物語を淀みなく組み合わせた点が手腕の高さです。
そして
最初から最後まで人情物です。
本作になぜ感情移入をするのでしょう。
加えると人が一生の内に経験するおおよそ共通のことがあります。
本作でいえば親に求める愛、自己のアイデンティティ、淡い恋、友情、嫉妬や優越感、体調の悪化、大人への成長や口にしたいけど誰にも言えない想い等々。
本作はベタながらもこれをしっかりと盛り込んで描いている。
だから見事なのです。そしてそれは人情物の際たる特徴です。
本作は、本作も…
映画は結局は人情物であるとのいい方もできますが、だからこそそれが映画の基本であり全てなのだといえます。
なぜか？
映画を鑑賞するのも製作・制作するのも人間だからです。
「ポイント」
たくさんのところに「となりのトトロ」へのオマージュがちりばめられています。
あのオーディエンスは宮崎駿監督そのものですしね。
私は最近、良作に当たる事が多くてかなり喜びを感じております。
レビューにまだ書いていないものもあり鑑賞数がそれなりにあるからだというのは違います。さっぱり巡り当たらない時の方が多いです。
ありがとうございます。
