映画館「漁港の肉子ちゃん」
北の港町の船で暮らす、全然似ていない親娘の肉子ときくこ。
そのふたりがなぜここでふたりで暮らすようになったのか、どんな人間関係で暮らしているのか、
それぞれが抱える秘密が徐々に明らかになるお話。
▼チックが、主人公と同じ学校の男の子を強く結びつけているのが新鮮
▽誰にも見せたことがないものを見せるというのは、最大級の信頼を表している
▽そしてそれが秘密めいているほど、ふたりの関係性は強くなる
▼肉子ちゃんはひたすら目の前のことに翻弄されて、どんなに厳しい結果も受け入れてしまうキャラクターで何をしたいのか全然わからない
▽きくこは、「肉子ちゃんはあほや」というように、なぜそんな背負わなくてもいい苦労まで背負って生きているのか謎。
▽物語のキャラクターとしては謎すぎる存在だけど、いるなぁそういう人。
▽その人物像がやけにリアルで、アニメなんだけど本当に生きている人を観ている感じになる。
▼大きなストーリー起伏で見せる映画というよりかは、落語の人情噺のようなお話。