嗚呼そっちだったのか！まさかの永野芽郁大覚醒‼︎に秘める奇想天外な面白味に満ち溢れた日本映画には珍しいスラップスティック・コメディの快作降臨です。
トコトン馬鹿げているのに全くスベらず笑わせ続ける構成の妙は、バカリズムによる卓越した脚本と、初監督作ながらMV界で磨いた手腕を遺憾なく発揮したらしい新進気鋭の関和亮監督のセンスのある演出の賜物でしょう。
まずは本編の詳細を悟らせずにハグラカス予告編からして秀逸であり、単純明快なストーリーで基本バトルしかやってないのに、バリエーション豊かな見せ方で面白さを積み重ねて行きます。
永野芽郁だけに留まらず、広瀬アリスの使い方ワカッテル匙加減に、菜々緒や大島美幸など濃いキャラを混ぜ込んで、エンケン〜松尾諭〜勝村政信からの小池栄子で濃厚さを更にブレンドし、トドメの室井滋投入でジャッキー・チェン初期作品へのリスペクトを明確にして大団円へ突入した挙句の脱力系オチで締める近年稀に見るオモシロ作品でした。満腹なり。
