スーパーノヴァのわるたのレビュー・感想・評価

荒涼としつつも美しい英国の自然を背景に、
老年期に差し掛かったゲイカップルがキャンピングカーの旅に出る。
会話の端々から断片的に明かされていく二人の状況。
皮肉屋な方の片割れは病身らしい、
動けるうちに思い出の旅行に出たのだろう、
いつか遺された方はこのひとこまひとこまを
貴重なものとして思い出すのだろう…と
切なくも穏やかに見守っていたら、
胸をかきむしられる展開になった。

それぞれ相手を思うが故の選択が、
どちらも理解できて余計につらい。