ホイットモア大統領

新宿インシデントのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

新宿インシデント(2009年製作の映画)
3.5
シリアスなジャッキーということで敬遠していたが、加藤雅也出演にグロ描写ありとのレビューを見たのと、このジャッキー熱の勢いに乗じて鑑賞。

コメディはほぼ皆無のジャパニーズ・ノワールで、カンフー・アクションも無く、逆に濡れ場があったり、腕が飛び腸がデロ〜ンするなど、前評判通り全く “らしくない” 作品。

しかし、不法入国からの成り上がりモノ、かつラストの攻防に至るまで、ジャッキー版『スカーフェイス』として楽しめるし、雅也兄ぃ&竹中直人の『荒ぶる魂たち』コンビは、今回もまともなカッコよさを放っている。
当たり前だがしっかり新宿ロケしていて、ゴミゴミした雰囲気が漂ってくるのも良い。聞こえてますか?ウルヴァリン?

とりわけダニエル・ウーの怪演が際立ち、あまりのインパクトに終盤の新宿は200X年と化してしまう!!
そして、あの脱税疑惑がビンビンさんも出てるよ!こちらはしっかり美人。

願わくば、ジャッキーにとってこれが最後の親日映画にならないことを祈りたい。