それはさておき、本作ですが、
テーマがチンポコということもあり、
とんだチンポコ映画になっています(いい意味でも悪い意味でも)。
阿部定事件がモチーフになっています。
最近のしおれた役柄を見慣れていたので、
藤竜也が若くて威勢がいい角刈りで最初は気持ち悪かったのですが、
それにはすぐに慣れて、だんだん可愛くさえ感じてきます。
それと反比例して、主演女優が鬱陶しくなってきます。
これは本当に残念なことで、申し訳なくさえ思うのですが、
ほとんど色気を感じることができませんでした。
しゃべり方が大きいんでしょうかね。
時代劇的女言葉が板に付いてなくて、
すべての台詞が一本調子でべたぁっと間延びしていて、
台詞が動作や感情と完全に分離してしまっているんですよね。
意図してやっているか否かに関わらず、
結果的に、大根演技に見えてしまいます。
その一方で藤竜也が、ほぼ現代語で緩急を付けて、
自然な演技をしているので、余計それが目立ってしまって、
どうしてこんな事になっているのかと、とても気になってしまいました。
映像は海外を意識した日本的なものとなっており、
丁寧につくられていて美しいです。