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ボストン市庁舎のVOTのレビュー・感想・評価

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
3.6
いや、うん、最初に出てくる感想は、やっぱり「長い」ですね(笑) 終わってみれば意図した長さなのかなぁとも思いますが、観てる最中はきつかったです。長さだけなら、6時間超ある『DAU 退行』の方が長いんですけど、あっちは一応物語的な展開や見せ場があるので‥‥

それは置いといて内容に触れます。やはり民主主義を真面目にやると、これぐらいのコミュニケーションコストはかかるよねぇ、日本にこの文化は無理だよ、と辛くなりました。

編集の力で良いところだけを繋いでいる可能性もありますが、作中に登場する一般市民のスピーチというか自己主張というかの説得力や、相手の立場も考慮して落とし所を探る交渉力が、マジで半端ないです。少なくとも日本の野党議員よりはまともな議論をしてます。どういうことなの。勉強になりましたが、日本でこれをやったら鬱陶しがられそうだなぁと思えて、また一段落ち込みますね。

これから観に行くかたは、後半は見方もわかってきて楽しめるので、なんとか前半で映画のノリを掴んでください。
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