梅田

ボストン市庁舎の梅田のレビュー・感想・評価

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
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前半はわりと退屈だったけど、やはりこの編集のリズムが体に染みてくるとワイズマンの映画はどんどん面白く感じるようになるなぁと。市長のスピーチ、市民同士の対話、役人と役人の議論、窓口公務員と市民とのやりとり、どれもこれも「一人当たりの持ち時間」が長い。言い替えると、1人の人間が話しているとき、誰もそれを遮らない。何度かのキャッチボールが交わされると、気持ちよいくらいさっぱりと次のシークエンスに移ってしまう。270分の映画を作るために、この何十倍、何百倍もカメラを回したことは容易に想像できるが、その大半をカットして、こんなにも鮮やかに「映画」が生み出されることに改めて驚く。
冒頭とエンドロールが繋がり、断片的にインパクトを残していたいろんな「作業の映像」が綺麗に回収されていくのは感動的だった。