kouki

ボストン市庁舎のkoukiのレビュー・感想・評価

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
3.9
全ての市民に扉を開け、直接対話をする。政策の一つ一つは完璧ではないかもしれない。だが、誰一人として取りこぼさせまいと難しい選択重ねる人々は逞しい。

4時間半でもまだまだ行政の仕事ぶりは映しきれていないはず。でも最後のアメリカ国歌を聴けば街全体の覚悟は十分見えた。

他のユーザーの感想・評価

igoo

igooの感想・評価

1.6
『ボストン市庁舎』('20米)観た。ボストン市庁の舞台裏。。4時間半もある。止めつつ根気よく観たけど、なんでも呑み込むゴミ収集車のとこが1番おもしろかった。分別とかないのね。家具もベッドも何でも呑み込む。
レッドソックススタジャン,同性婚婚姻誓い,ワールドシリーズ優勝祝賀会見,住宅下見,ごみ収集,ベッド投げ込み,球場,優勝パレードプログラム5ドル,墓地,市庁舎市場キッチン,ビニールハウス,ベトナム系アメリカ人コミュニティセンター,障がい者福祉工場,ネズミ駆除業者,スーパー野菜,式典
hayato

hayatoの感想・評価

4.0
【市民のための市民に寄り添うそれがボストン市役所】

○市民の為にどうすればいいか
●身近なところから進めれば良いんじゃないか
◇まずは根本的な解決を全力ですることで
◆全体的な市民の信用を得ることだ

★名台詞

当時のボストン市長マーティンウォルシュ『Together working each other.』
(一緒に取り組もう)
『Changing the city, Changing the nation.』
(市を変えて国も変えましょう。)

国が考える問題も一緒に取り組もうとする考え方がとても良かった。

《ストーリー》◎
《演技》◎
《音楽》△
《展開》○
《笑い》△
《感動》△
《泣》×
《ハラハラ度》○

★感想
上映時間4時間半!?

良くもまぁこんな長編なドキュメンタリー映画見れたなぁ💦
全体的には長く退屈してしまう部分もあるかと思うが
ここは普通の市役所ではなくここはボストン市役所なのだ。

公務員のまさに鏡のような考え方で住民についてよく考えられている。
自らの出生の体験談を交えながら市民に寄り添うボストン市長の考え方がとても良い。

市役所がどんな仕事をしているのかとかって、なかなかドキュメンタリー映画としては見てこなかった。
今回はその鏡であるボストンの市役所が見れるんだが、ここに住んでみたいと思うようになって行く。

市役所のドキュメンタリー映画を撮影したい監督が色んな市役所に声をかけて応じてくれたのもボストン市役所だけだという。

音楽を掛けながら警察も市役所も食糧問題に対して取り組んで行くシーンがとても面白かった。

アメリカの銃乱射事件って1年に何回か起こったりする。
銃規制についても国会で真剣に考えてないところもライフル協会も解決向けて考えてない部分も問題なのだ。
それを市が国民のため、市民のために少しずつ変えていくことこそが市政じゃないだろうか。と訴えるウォルシュ市長はアッパレだ。

国会を休止してみんなでこれを見て欲しい。

市を変えて国を変える。
このメッセージは素晴らしい。
市役所の人達には見て欲しいと思うし勉強になると思う。
説明を省いた観察映画で4時間半。ずっと字幕を追い続けて疲れるので2日に分けて鑑賞した。ボストン市庁舎の裏側、日本ではまだお目にかかれない「市民のための政治」がそこにあった。

市民の55%が非白人で、移民の町だというボストン。アメリカ自体が移民の国で、他の都市のことも知らないためはじめはピンと来なかったけど、調べてみたらアメリカの中でも多い地域だった。ボストン市長はその移民を平等にまとめあげることに全力を尽くしていて、アメリカが本来、大切にするべき価値観を見た気がする。

経済格差を是正するためのマイノリティ支援ひとつとっても、女性のみの集まりだったり、建築業界の零細企業だけの集まりだったり、公共施設でのお料理教室で中国系の人の麺をみんなで食べるという異文化交流があったり、より細分化したアプローチだった。

多様性という言葉が独り歩きしていない地域に根差した政治とはこうゆうことなんだろう。

駐車違反の切符を切られても、正当性を訴えたら免除してもらえる機会があるのは面白い。マットレスや大型机も飲み込むごみ収集車はもっと面白い。粗大ごみの概念とは。

市長が熱い。
銃規制の重要性を説いたり、温暖化対策に取り組む背景には、アメリカ原理主義のトランプ政権への批判が根底にあるのだろう。本来ならば国がやるべきことを自分たちでやるしかない。ボストンを国や世界の手本にしようという類いまれな民主主義のリーダーシップを感じた。実際、市長は現在、バイデン政権下で労働長官に就任している。

お役所仕事とは対極の市民のための市政。面白かった。
ツタヤ

ツタヤの感想・評価

3.0
ボストン市役所や市長の取り組みがひたすらに列挙されていく274分間の長尺ドキュメンタリー。

警察、消防、高齢者やホームレスの支援、駐車違反、害虫駆除、住民会議などなど、さまざまな事象をフレデリック・ワイズマン監督のカメラは収めています。地方自治の適切な運営はなされているのか。市民の命と暮らしは守られているのか。あらためて周辺自治体の行政について考えるキッカケ作りにはなりそうな作品でした。

ただ、映画としては編集にメリハリがなく魅力に欠ける印象。芸なく尺だけが延びたようにも感じてしまいます。個人的には勉強だと思って耐える時間帯も長かった。まあキネマ旬報ベスト・テン外国映画で第2位に選出されるだけあって、評論家ウケは良さそうですけどね。これは社会課題への問題意識が低いと思われそうで、低評価を躊躇してしまうやつ。笑
tiara

tiaraの感想・評価

2.2
これほんっっと何が面白いんだろ????!!!
なんでこれが高評価なんだろ??!!
ドキュメンタリーで4時間半。
ボストン市役所の舞台裏ってことで、情熱大陸とか、プロフェッショナルみたいの想像してたのよ😂
そしたらもう延々と会議のスピーチみたいの流れてて。
どこに感銘を受けるのか、、
いつか面白くなるかも?と思って1.5倍速で見たけど、淡々としたまま進み、1.5倍速で観てもめちゃめちゃ長かった。
日本の国会答弁見てた方がまだおもろい。
ひでみ

ひでみの感想・評価

3.9
4時間を超えるドキュメンタリー。ナレーションなし。多様性に応えようとする姿勢が良かった。話をすることは大切。
merrymore

merrymoreの感想・評価

3.9
淡々と話し続けてるシーン多くて時々頭に入ってこない時間もあったけど(寝てるわけではないのに)、真剣に全ての市民のことを考えて市政を変えようとしている姿勢は凄く伝わってきた。取り敢えず日本の政治家は全員見て欲しいね。
島野郎

島野郎の感想・評価

2.9
みんな分かったように「日本の行政はこうはいかない!」って言ってるけど、日本でも上澄みを集めたら似たようなもんだと思う 市長が頑張ってる以外は普通の市役所だった
Yuta

Yutaの感想・評価

4.5
トピックの合間のボストンの風景が美しい。素晴らしいリーダーがもたらす良い循環機能。こんな市長の街で暮らしたいし、そんな市長を選んで育て上げた市民も立派です。市から国を変える。期待してます。
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