めめ

オートクチュールのめめのレビュー・感想・評価

オートクチュール(2021年製作の映画)
3.7
正攻法では生きていけない環境にいる若者に、才能を見出した年長者によって人生が明るい方へ(年長者も)動き出す…

シナリオとしては、昔からあるシンデレラストーリーだと思うけど、ハイファッションの街パリがあり、多くの移民からなる国でもあるフランスの光と影が丁々発止というか、ずっと並列にあってその状態に心揺さぶられた。全員がめちゃくちゃ偏見をもって生きてる。思ったことを何でも口に出す、すなわち差別発言。みたいなことが満載だった。
けど、不思議と気分が悪く無かったのは、権威のある人が出てこなかったからかもしれない。

素直に見習いになるかと思いきや、モノを盗んだり、喧嘩したりで何度もアトリエからいなくなるジャドが理解不能にも思えるんだけど、刺繍職人のアトリエで「あなた褒められたことがないのね」という言葉で、自分で人生をダメにしていかないと辛いのかもなって、これまでの行動が納得できた気がした。

あと、日本人はスシって呼ばれんのかー…
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