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女番長 野良猫ロックのtunicのレビュー・感想・評価

女番長 野良猫ロック(1970年製作の映画)
4.0
和田浩治目当てでこの映画みる人そういないだろう。あきらかに時代に取り残された感ありで、藤竜也との力量の差みせつけられちょっと悲しいけど…そうこう言ってられない立場なもんで。梶さんたちガールズに守られながらの逃走、アッコからは「男だろ~しっかりしろ!」とドヤされたりするダサい和田浩治も決して悪くない。映画自体は和田アキ子のバイクに乗った渡り鳥という趣向で、新宿の風景や当時の風俗いろいろみせてくれるのが楽しい。モップスやオックスのライブシーンではついうちの母がエキストラでゴーゴー踊ってないか注視。和田アキ子もわりとよくって、男なのか女なのかジェンダーが揺れているのが自然に出ていてそれがかっこいい。さりげなく久万里由香の肩に腕をまわすところとかドキッとする。あとやっぱり西口の地下街や歩道橋をバイクやバギーが走り回る映像がすごい。和田浩治と梶さんの会話シーンの不思議なスプリット演出とか、成功してるかはともかくいろいろ実験してる。
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