久しぶりの韓国映画。
ジャケットからも分かるようにモノクロの渋い作品です。
とてもいい映画だった。
名優ソル・ギョングの演技と若く瑞々しいピョン・ヨハンの繊細な演技が良かった。
小さい漁村に生まれながらも学問に興味を抱き、学ぶことに取り憑かれたチャンデ(昌大)。
熱心なキリスト教徒という理由から迫害され、その漁村に流刑された学者のヤクチョン(若銓)。
彼らの師弟としての交流と、彼らの学問への飽くなき探究心を描く。
モノクロ、時代劇、学問といったお堅い要素がいっぱいのようで、韓国映画ならではのコミカルなシーンもあって、とてもバランスのいい作品だと思う。
ある種、達観したような雰囲気のヤクチョンの師としての振る舞いとチャンデに対する愛情に心を持っていかれた。
何かを学ぶとき、学ぶ側は教師によって大きく左右される。いい教師からは、単純に教えてもらったことだけではない何かを学べる。
しかし、一方で、生徒もある程度、勘が良くないとそれ以上のものは学べないとも思う。
この作品では、改めてそれを強く感じた。