茲山魚譜 チャサンオボの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「茲山魚譜 チャサンオボ」に投稿された感想・評価

temo

temoの感想・評価

3.6
師弟でもあり友人でもあった2人の関係が微笑ましくも切ない。
それがどんなものであれ、人との出会いと別れの経験こそが人生最大の学びだと思う。

モノクロだからこそみえてくる、水面の光や荒々しい波など、海の表情が美しかった。
それでも、豊かな海の幸や美味しそうな料理は、ああカラーで観たい!と思ってしまった。
ロ

ロの感想・評価

4.0
早く観に行きたかった作品。
昨日の青龍映画賞でも男優主演賞受賞、ソルギョングさんおめでとうございます。ピョンヨハンのことを思ってるスピーチ良かった~泣

白黒映画初めて観に行ったけど、美しかった。白黒だから物語に集中しやすかった。

周りを固める俳優さんもお馴染みの方が多くて安心して見れる。イジョンウンさん良かったしリュスンリョンも出てたなんて。ピョンヨハン、めちゃくちゃ良かったな〜探究心が目に表れててギラギラしてる感じすごく良かった。
改めて学ぶことはすごく大事だな〜と。あと出会いも。読書します。。
最後が、、泣きました、、。

韓国映画。KBCテレビで宣伝していたので、イチオシと言う事なので鑑賞。

『茲山魚譜 チャサンオボ』とは、19世紀初頭に作られた、魚類図鑑の事。魚類の他に、貝類、甲殻類、藻類など多岐に綴られている。

ほぼ全編がモノクロで撮られており、夜間撮影の陰影のある月と叢雲が、凛としていて美しい。また、昼間に於ける鮮明な魚介類の描写も、モノクロであるからこそグロテスクには映らない。また、韓国料理が旨そうでもある。

粗筋はフィルマ、上記にて宜しくお願いします。

予告編だと、芸術的な歴史絵巻かと思っていたが、意外に平明で分かりやすいストーリー展開。なのでオススメ。

喜劇的なところがやや、安っぽくてテレビドラマ的だが、夜間撮影のところは深遠で、宇宙的な真実を描いている、求めている感じ。この辺りは高名な学者の視点かな。

高潔な師弟関係、若者の成長物語としては黒澤明監督の『赤ひげ』(1965)、秀才の旅立ちの物語としてはガス・ヴァン・サント監督『グッド・ウィル・ハンティング』(1997)に近いレベルに達していると、思う。

主人公の学者役のソル・ギョングと、アタマのいい漁師の役のピョン・ヨハンの配役が良くて、脳内で勝手に、九代目松本幸四郎(松たか子の父)と、若い頃の萩原健一(ショーケン)の共演かと楽しんだ。また、他の俳優たちも魅力的である。

青い鳥だけが、カラーで映されるところは、同じく黒澤明の『天国と地獄』(1963)の演出を彷彿とさせる。他には、夜の深さとか直訴の場面の切実さは、やはり、溝口健二的である。

シネフィル?のオイラとしては、ラストのカラーは余分だと思う。

今の日本の映画監督も、🌟黄金期の日本映画🌟をもっと勉強して、高みを目指して欲しい。
ねぎ

ねぎの感想・評価

4.0
劇場でモノクロ作品を観る贅沢が堪能できる「茲山魚譜 チャサンオボ」

イジュニク監督は色が欠けてる残りを観客の想像力に委ねるのが上手だなぁと思った。

ピョンヨハンが知への探究心や宗教を超えた倫理観への目覚めの過程を活き活き演じてて涙…

ソルギョングの声もシブいし脇を豪華キャストから好きな助演ズが固めてて沸いた。

あの当時は宗教と学問が密接だったから、「教え」の違いゆえに学問を遠ざけるということが身分の違いだけでなく当たり前のようにあったんだなと。

論語、大学、性理学、西学、いろんな言葉が出てきてそれらがステキなナレーションで語られるから沁みる…

そんななか、葛藤しながらも学びへの好奇心に抗えずにどんどん吸収していく昌大とそれを見守る師匠の絆もよかった。

イジョンウンがほっこりと癒しをくれるのも絶妙。
モノクロでお堅い作品かと思ったらすごくわかりやすいシンプルなストーリーだった。
池P子

池P子の感想・評価

3.9
ピョン・ヨハン良い役者だなぁ〜!
ソル・ギョングとダブル主演で、なぜ数いる30代の俳優からピョン・ヨハンが選ばれたんだろう?と思っていたんだけど、これははまり役。
ピョン・ヨハンの上を目指してやるというギラギラした目が良い。
未生の時も思ったけど、理想と現実のギャップの間で苦しむ演技めっちゃ上手い。
あとイ・ジョンウンさんめっちゃ良い。この人本当になんの役やっても存在感あるわ〜。
世の中を良くしたいなら出世するより魚譜を書く方が現実的なんだね。
いつの世もそんなもんなんだろうな。
映像をモノクロにしたことで、その時代の人が活き活きと生きている感じがして良かった。
はむ

はむの感想・評価

4.8
カトリックへの迫害の為、孤島に流刑の身となった学者とその島で漁師をする若者
互いに研究への情熱、学ぶことへの渇望をぶつけ合い高め合うことでそれぞれの人生が色づき始める
知識欲や好奇心がもたらす本当の豊かさが心を打ち、その豊かさが200年もの月日を経て私たちの生きる「今」と繋がっているようなそんな感動を覚える素晴らしい作品でした

温かくて人間味溢れる学者ヤクチョン役のソル・ギョング、彼に学ぶことで凛とした佇まいに変わっていくチャンデ役のピョン・ヨハンの二人は最高でした
脇を固めるキャストも良かったです!リュ・スンリョン好き~
yuuuumi

yuuuumiの感想・評価

5.0
この作品は至極のヒューマンドラマです。
時代も設定も全く違いますが、まるで韓国版『グッド・ウィル・ハンティング』のようでした(勝手に言ってます)。

人は人生の中で、出会うべくして出会い、たどり着いた場所で新たな才能を開花させたり、異なる考えを知り、知らない事を学んでいきたいと願う生き物であると痛感させられました。

流刑によって最果ての海に追いやられた主人公(ソル・ギョング)が、その地で出会った青年(ピョン・ヨハン)との交流により、心の豊かさや生きるということの本質をお互いに見出し、それぞれが信じる道へと進むことになる運命のいたずらが描かれた作品。

全てを失った主人公が好奇心や希望を失わなかったことや、学びたいという欲求を押さえられない、知識を広げる手段のない青年と関わっていくことによって、お互いに刺激を与えあいながら高めあう過程が素晴らしく、時代劇という豊かな物の無い時代に、学問という心の栄養を自らの手で育んでいく描写や、物事を受け入れていく姿勢、水墨画のような美しいモノクロ映像とともに進行していく物語に胸を打たれました。

結果を知っているからこそ理解できること、知らない世界があるからこそ、その場所へ行きたいと願わずにはいられない若さ。
対極の二人のやりとりや、この作品の全てに共感でき、登場する俳優さんたちの演技、全てが素晴らしすぎる作品でした。
ねぎお

ねぎおの感想・評価

5.0
なんとも味わい深い映画でした。
もちろん名優ソル・ギョングさんがいてこそ成立したのでしょうけどね、でも名監督イ・ジュニクさんが<埋もれていた歴史>を掘り起こし、見事な脚本にしたことが一番でしょうね。

実際この映画にも登場する”弟”ヤギョン(リュ・スンリョン)はとても有名な学者さん。ドラマ「イ・サン」にもホン・グギョンの後その仕事を引き継ぐ人として登場します。
・・しかし、ヤギョンと同じように正祖(チョンジョ=イ・サンのことです)亡き後粛清され、島流しにあった兄ヤクチョンは実在し、昌大(ジョンデ)も実在し、タイトルにもなった「茲山魚譜(チャサンオボ)」(海洋生物学書)を書き残したのも事実。
その出会いや性格などは脚色されたものとしても、監督の仕事は見事だと思います。

上にも少し触れましたが、チョン・ジニョンが冒頭演じた王様正祖こそドラマ「イ・サン」あるいは同じイ・ジュニク監督の映画「王の運命 歴史を変えた八日間」(これは爺ちゃんと父ちゃんの話がメインですが・・)などにも多く描かれる第22代朝鮮国王。
彼の死後、彼の祖父であり先代王 英祖の嫁:貞純大妃が復権してまた悪政が始まるわけですが、幼い第23代王 純祖(スンジョ)を操る描写がありましたよね。

【わかりづらいかもしれないから流れを解説】
第21代王 英祖には、次の王にと考えるサドセジャ、息子がいました。
英祖は若い妻(何人目かの)をもらい、その妻は朱子学を是とする一派であり、自分たちの権力のため、とある罠をしかけ、英祖に息子サドセジャを殺させてしまいます。後にその事実を知りますが時すでに遅し・・そして孫にあたる正祖は賢明で、英祖の後を継ぎ、父親を罠にはめた継母の力を奪います。優秀な部下の中にキリスト教徒であるヤギョンもいました。(ヤクチョンもいました)しかし、若くして正祖は亡くなり、後妻=貞純大妃が復権して、朱子学に反するとしてキリスト教徒たちを追いやりました。
【ここまで】

・・・この時代の話だと思うと途端に近しい話に思えませんか?ww
そしてドラマ「イ・サン」にも弟ヤギョンしか登場しなかった事実。そこに隠された偉業をピックアップしてストーリーを作ったイ・ジュニクさん。

****

「モノクロってこんなに美しいんだ・・」
観ればきっと思うはずです。
以下監督の言葉を引用。
『モノクロの長所は鮮明性だ。絢爛たるカラーを排除することで、物体や人物が持つ本質的な形態がよりはっきりと伝わる。鮮明なモノクロで朝鮮時代を覗いてみると、この時代の人物の物語をより近くに感じることができるのです』

日本であえてモノクロ映画「銃」を撮った武監督も言っていました。「モノクロは難しい」と。


島流しって言うとついつい獄門島みたいなことしか想像できませんが、当然ながら人間の暮らしがそこにはあるわけですよね。
貧しいながらも海の恵みがそこにはあり、主人公ヤクチュンの興味が向いたのもよくわかります。空には満天の星。月明かりに照らされる夜の海。

イ・ジュニク監督の映画の特徴であり共通点は、メインの横にいる人物を同じように鮮やかに描くことだそうです。
そもそも取り上げるのもそういう人物。そしてその人を描くにも周囲の人物の描写が非常に細かく豊か。

それはパートナーとなる昌大・・
後にヤクチュンの妻となるカゴ(イ・ジョンウン:「パラサイト」の最初の家政婦さん!)・・
昌大の妻となるボンレ(ミン・ドヒ)・・
島の役人別将(チョ・ウジン)・・
悪の象徴のように描かれますが昌大の父(キム・ウィソン)・・

全員ではもちろんありませんが、主要キャストは脇役にとどまらず観ている私たちの深い共感を呼び起こすキャラクターですよねー。

だから、単に当時の様子がわかるとか、差別区別が良くないとか、そういったことじゃなくて、人間が命をつなぐってどういうことなのかとか、根源的な生きる目的や喜び、悲しみといったものを思い出す映画なのかなって思います。
出演者のみなさんの演技はそれに足るものだったと感じています。

昌大役って、本当は予算不足のため新人をオーディションで選ぼうと思っていたそうです。それを、ソル・ギョングさんが以前「監視者たち」という映画で(実際共演シーンはなかったものの)一緒だったピョン・ヨハンさんを推薦したそうですね。本を読んでそのキャラクターだったりがピッタリだと感じたそうです。
その通り二人の関係性はとても面白かったです。演技合戦も見どころ満載でした。


<312>
夏帆

夏帆の感想・評価

4.6
これは本っ当に素晴らしかった✨✨✨

ジャケ写もなく、モノクロで時代劇
しかもタイトルの読みもむずかし~

一見とっつきにくそうだと思ってしまいそうですよね💦
私だってそうです
でもそれでスルーしてしまったりするのは勿体ない!!
しかも全然むずかしくなんてないし
今作のことおしえてくださったフォロワーさんには心から感謝です😌✨

キリスト教を学んだことで本土から離島へ流刑に処されてしまった学者
そこで出会った一人の貧しい漁師の若者との交流

学者(ソルギョング)と漁師(ピョンヨハン)の師弟関係がとっても良かった
どれだけ学びたい気持ちがあれど、生まれ育った境遇でそれすら難しかったりする
学ぶこと、知ることって本当に大切
今作観たら、本読みたくなったり勉強意欲が湧いてくる📖✎

ソルギョング、博識な学者で落ち着いた佇まいが素敵だった
ピョンヨハンさん初めまして…だと思ってたら過去作3つも観てた😳❗️
しかもどれも面白くてお気に入りのやつばかり😂
この度ようやく認識しました!笑
みんな大好き 「エクストリームジョブ」のリュスンリョン出てるのになんでキャスト欄に名前ないの🤣!?


モノクロの映像が効いていて、海の景色も美しくて…
メッセージがしっかりありながらもいっぱいクスクス笑えたり…和んだり…


本当に、本当にいい作品なんだけど、
私の稚拙な表現力じゃ今作の良さが十分伝えられる自信がありません😭
もちろんお勉強だけの話ではありません🤚

おそらくこのレビューで皆さんが受けている印象の数倍素晴らしい作品です✨
ぜひ実際に観て感じて欲しい

なんともいえない余韻がのこってる✨✨


これまた傑作なのに上映館少な過ぎ🥲
もっと知られてほしい作品だし、
まずは渋いソルギョング兄貴のジャケ写がほしい😂💕
hidebo

hideboの感想・評価

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モノクロだと「未生」の彼がウォンビンに見える。
漢語の本を一冊読んだ気分になった。

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