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岸和田少年愚連隊のqのレビュー・感想・評価

岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)
3.7
ナインティナイン、FUJIWARA、宮迫、宮川大輔、ブラマヨ吉田などなど、現在第一線で活躍するお笑い芸人達が多数出演。ガキ帝国然りヒーローショー然り、井筒監督は若手芸人の使い方が非常に巧みです。

話としては、不良達のやってやられてやり返しての繰り返し、それだけ。無意味で非生産的な暴力の連鎖。
無軌道で無思慮な若者達の行動は蜘蛛の糸が絡み付く様に自らの可能性を狭めていってる様に見える。
まるで劇中度々挿入される"野生の王国"で捕食される動物の様に、彼らは後に弱肉強食の社会で搾取されていくのかも知れない。

物語は特にオチが付かず終局を迎える。決定的な変化は無いように見えるが、確かに何か始まる前と後では違って見える。
ラストシーン、同じバスに乗るチュンバ(矢部)と彼女のリョーコ。幾度となく不祥事を起こすチュンバとそのことで口論になったリョーコは堪らずバスを降りていってしまう。いつもチュンバの素行の悪さをそれでも受け入れてくれていたリョーコ。だがなぜだろう、バスを降りていったあの娘は、もう戻らないかも知れない。そんな余韻が残る。