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岸和田少年愚連隊のmitakosamaのレビュー・感想・評価

岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)
3.1
スカパーにて。例によって井筒のヤンキー映画。
ガキ帝国は不良の抗争劇で起承転結のある物語だが、ぶっちゃけ今作にはさして起承転結は無い。
ヤンキーがただバカをやっているだけの映画。

ただ、逆に物語性の無さこそが今作の魅力なのかなとも思った。正直ガキ帝国より評価高い。
要はさ、これって“ヤンキー版の日常系”なんだよ。
萌えキャラか、ヤンキーかの違いだけ。中学から高校に物語は進むが、キャラクターの成長劇は一切無い。変わらない日常をただ描いているだけ。

で、日常系として見ると良く出来た映画だな、とは思う。
サブリミナル的に同じ様なシーンが繰り返されたり(バスのシーン・テレビで野生の王国を見るシーンなど)喧嘩に勝ったり負けたりを繰り返したり。

また最強キャラのカオルちゃんの存在も日常系なら活きてくる。(起承転結のある話なら、イレギュラーな存在は入らない筈)
他にも色んなヤンキーが代わる代わる出てくるキャラの乱立も、日常系だから成立する。

しかしナイナイのヤンキーキャラは無理あるよな。全然ツッパってる感が無い。更に売れる前のブラマヨ吉田とか野性爆弾とかまで出ててビックリする。他にも宮迫や原西や宮川など吉本勢が多数出演。
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