だい

ロジェの復讐のだいのレビュー・感想・評価

ロジェの復讐(1946年製作の映画)
2.0
情報が少なすぎるので、一応あらすじ的なものを書いておくと、

殺人の容疑がかけられたロジェ・ラロックは、
犯行時間に愛人のもとにいたのだが、愛人の立場を考慮し黙秘。
その愛人もロジェのアリバイ証言を進んでしようとはせず、
結果、ロジェは有罪判決を受けてしまう。
しかし護送中に逃亡し、知人に預けていた娘を連れてカナダへと逃亡した。
ロジェはカナダで素性を隠して実業家として成功し、
12年の時を経て、別人としてフランスへ帰国するのだった。

という内容が、
冒頭の2分くらいで駆け足で語られます!!

しかも上記の内容は、
その後のストーリーの中から理解できた部分も含んで書いてるので、
本当にこの冒頭の導入だけだと全くわからない!

いくら何でも尺詰めすぎです。
恐ろしい奴やでカイヤット…


冒頭で理解が進まないので、
その後のロジェの行動原理も目的もわからないまま、
ロジェの行動に僕らが振り回されます!

っていうか、
目的自体は結局最後まで観てもよくわからない。


まあ、
正体がバレるか、バレないか。

というスリルは、
やっぱりカイヤット上手い。

心理的なものを描くのに長けた監督。



ただ、
その後もとりあえずいろんなことがわかりにくいまま進みます!
えぐい。


これ原作付きなのかな??
小説を、
説明の文抜きで映像化だけしたらこんな感じになりそう。

と思って調べたら、
やっぱり原作付きでした。
しかもこれの前に3回も映画化されとる。

ということはワンチャン、
有名だから省略して問題ないと考えた可能性まである。


実際、
終盤のカタルシス感は充分で、
筋書きとしてはとっても良い作品。
全部理解した状態で観ればもっと楽しめる可能性高い。

その理解の部分が。が。


導入って大事だな。
だい

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