情報が少なすぎるので、一応あらすじ的なものを書いておくと、
殺人の容疑がかけられたロジェ・ラロックは、
犯行時間に愛人のもとにいたのだが、愛人の立場を考慮し黙秘。
その愛人もロジェのアリバイ証言を進んでしようとはせず、
結果、ロジェは有罪判決を受けてしまう。
しかし護送中に逃亡し、知人に預けていた娘を連れてカナダへと逃亡した。
ロジェはカナダで素性を隠して実業家として成功し、
12年の時を経て、別人としてフランスへ帰国するのだった。
という内容が、
冒頭の2分くらいで駆け足で語られます!!
しかも上記の内容は、
その後のストーリーの中から理解できた部分も含んで書いてるので、
本当にこの冒頭の導入だけだと全くわからない!
いくら何でも尺詰めすぎです。
恐ろしい奴やでカイヤット…
冒頭で理解が進まないので、
その後のロジェの行動原理も目的もわからないまま、
ロジェの行動に僕らが振り回されます!
っていうか、
目的自体は結局最後まで観てもよくわからない。
まあ、
正体がバレるか、バレないか。
というスリルは、
やっぱりカイヤット上手い。
心理的なものを描くのに長けた監督。
ただ、
その後もとりあえずいろんなことがわかりにくいまま進みます!
えぐい。
これ原作付きなのかな??
小説を、
説明の文抜きで映像化だけしたらこんな感じになりそう。
と思って調べたら、
やっぱり原作付きでした。
しかもこれの前に3回も映画化されとる。
ということはワンチャン、
有名だから省略して問題ないと考えた可能性まである。
実際、
終盤のカタルシス感は充分で、
筋書きとしてはとっても良い作品。
全部理解した状態で観ればもっと楽しめる可能性高い。
その理解の部分が。が。
導入って大事だな。