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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのnoborushのレビュー・感想・評価

2.0
4/10
リー・ダニエルズ監督 アンドラ・デイ トレバンテ・ローズ(「ムーンライト」)
ビリー・ホリデイの伝記映画。「奇妙な果実」を歌うためにFBIに目をつけられる。
ジャズをそこそこ聴いていたら、ビリー・ホリデイというのは神格化された存在
だと思うが、本作ではヤク中の跳ねっ返りにしかみえなくて、自分の中の
ホリディが矮小化されてしまった。ホリディに対する尊敬や愛情があまり
感じられない
アンドラ・デイは第78回ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞をこれで獲得
したのだけれど、演技が軽すぎる。黒人のリンチ死体で慟哭するシーンもあるが、
全く響かない。
ヴィオラ・デイビスの「マ・レイニーのブラックボトム」の演技の方が遥かに
素晴らしい。
黒人に忖度して大したクオリティで無くても賞レースに絡む状況に最近なっている。
ポリコレといいながらも、こうした作品はある意味ブラックスプロイテーション映画
なのではないか。
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