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戦慄のリンクのYSKのレビュー・感想・評価

戦慄のリンク(2020年製作の映画)
3.7
とあるweb小説を読むと呪われて死んじゃうんだって!…というお話

基本的に私は監督の名前をあまり覚えず、覚えていたとしても清水崇・中田秀夫は何一つ期待しない、永岡久明・永江二朗にはもう騙されない…といったくらいなのですが、この作品の鶴田法男と『感染』『シャッター』の落合正幸だけはつい期待しちゃう方々だったりします

そんな鶴田監督が日本を飛び出し中国でホラーを撮影したのですから期待してしまうわけです
そして特に前半は期待に違わぬホラーぶりだったように思います
往年のJホラーファンが涙と涎を垂らして大喜びするようなエッセンスをこれでもかと詰め込み、隠すところはさりげなく隠し、満を持して登場するナニカで度肝を抜く
中国映画ということで「超常現象や霊魂のような合理性のないものはNG」「最後は国家(警察)が勝利して終わらなければならない」という制約があったようですが、それすらも逆手にとるかのような演出は本当に見事であるように思います

中国映画のルールとJホラー、ホラーとサスペンス、似ているようでかけ離れている両者をしっかりと結びつけてしまうのだから、やっぱり鶴田法男は素晴らしい
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