のんchan

カミヤ・モブリー -私の母は誘拐犯-ののんchanのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

実際に起きた誘拐事件の実録ドラマ。

高校生のアレクシスはバイトの面接で身分証明書が必要になる。母グロリアに話すと、なんとも信じられない言葉が返って来る...

1998年の夏、トイレで流産したグロリアはその事実を誰にも知らせず、自宅のサウスカロライナ州から車をひたすら走らせ、フロリダ州の病院へ行き、看護師を装って生まれたばかりの女児カミヤを誘拐した。
その事実は全国的なニュースになり話題となるも犯人が見つからないまま。

グロリアは誘拐したカミヤの名前をアレクシスと改名し、家族にももちろん内緒のまま自分の娘として愛情深く育てた。
敬虔なクリスチャンのグロリアは神父と再婚して裕福な暮らしをしながら、何不自由なくアレクシスを育てていたのだ。

一方、実母のシャナラは15歳でカミヤを産み、当時、夫は刑務所に入っていて無教養な母親だった。しかし、毎年カミヤの誕生日にはバースデーケーキ🎂を購入し、その一切れをホイルに包んで冷凍保存していた。それがただ歳の数に増えて行く。

アレクシスは育ての母グロリアを心から愛していて、今さら産みの母シャナラに愛情を向ける事が難しい...

しかもシャナラはグロリアに【死刑】を求刑する。
当然、グロリアは誘拐犯として罪を償う代償は計り知れないが...懲役18年の刑が科された。


18歳で多感な時期、そんな事実を聞かされたら...いくら考えても答えなど出せようにないだろう。

ネグレクトのニュースが氾濫している昨今、親の愛情って?血の繋がりって?

ただ、アレクシスが幸せに成長していた事だけは救われた。
のんchan

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