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Close Encounters with Vilmos Zsigmond(原題)のmat9215のレビュー・感想・評価

2.0
冒頭、数々の有名作品から ”Director of Photograpy Vilmos Zsigmond"というクレジットを集めたところは圧倒される。個人的にはヴィルモス・ジグモンドというと、1970年代の作品に反応してしまう。『ロング・グッドバイ』『スケアクロウ』『未知との遭遇』『ディア・ハンター』『未知との遭遇』。荒れた粒子とか、繊細な光とか、ズーミングとか、暗がりとか。紹介される場面で覚えているものが多い。

ドキュメンタリーとしては散漫な作り。ヴィットリオ・ストラーロ御大は単独インタビューで登場するけど、ハスケル・ウェクスラーはジグモンドと同じ場で登場している。もっと二人に語らせてほしかった。二人とも、2015年前後に物故している。盟友ラズロ・コヴァックスは2007年に亡くなっているので、本作の撮影はその後だったのだろう。

それにしても、アマプラの邦題は『ヴィルモス・ジグモンドとの緊密な遭遇』。『未知との遭遇』を紹介しているのにね。字幕も機械ディクテーションと機械翻訳によるものらしく、かなり変。
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