やすやす

ラン・ハイド・ファイトのやすやすのレビュー・感想・評価

ラン・ハイド・ファイト(2020年製作の映画)
4.2
女子高生VSテロリストだもん。これはもう
見るしかありません。
地元で上映していれば絶対観に行きたかった。
ジャケからは勇猛果敢なJKが銃を片手にテロ
リストをなぎ倒す印象を受けます。
でも実際はそんな場面はほぼ無い。
恐怖に怯え、逃げ惑いながらそれでも勇気を
振り絞って犯人に立ち向かうごく普通の女子
高生。いや、幼い時から父親に射撃などの訓
練を受けているのは少しばかり変わっている
のかもしれない。銃器の扱いに手慣れている
ことは彼女にとって不幸中の幸いだった。だ
からこそ戦い抜く術と勇気を持てたのだろう。
テロリストに占拠された学校から逃げる機会
がありながら校内に残る生徒や教師を見捨て
ずに助けようとする姿に胸を打たれる。
私なら…真っ先に逃げるだろう…たぶん…
真のヒーロー(ヒロイン)とは彼女のことを
指すのだろう。

銃大国、米国の悲惨な現実。
どれだけ血を流せば銃の取り締まりに力を入
れるのだろう。
おびただしい数の人達が銃の犠牲になってい
るのに。いい加減目を覚まして欲しい。
それでも変わることは無いのだろう。
もう諦めるしかないのだろうか。
こんな映画作るより銃を人々から取り上げる
方策を練って欲しいというのが鑑賞後の偽ら
ざる思い。

素晴らしき世界とは犠牲者もヒーロー(ヒロ
イン)も存在しないことだと声を大にして叫
びたい。
いつかそんな未来が訪れるといいな。
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